米国のeスポーツメディアThe Esports Observer(TEO)は、PCゲームを対象とした2020年第3四半期のコロナ禍のeスポーツTierリストを公開した。 TEOのeスポーツTierリストは、月間アクティブユーザー、大会賞金額、視聴時間、配信の同時視聴者数などの指標に基づいてポイントを算出し、ゲームタイトルの影響力を可視化してティア&ランキングに格付けしたもの。 ■Tier1 Tier1タイトルの1つはRiot Gamesが運営する「League of Legends」。相変わらずプレイヤー数、視聴者数、大会規模とどれをとっても圧倒的な1位であった。これで本作は6四半期連続の1位を獲得。 もう1つのTier1タイトルは「CoD:MW」。こちらは前回のランキングでは全体6位のTier2だったので、大躍進を遂げている。背景としては、大規模賞金の大会が開催され、大会同時視聴者数33万人に達したこと、期間内のTwitchストリーミング数が最高記録をたたき出したことなどが挙げられる。 前回のTier1は「LoL」、「CS:GO」の基本プレイ無料タイトル2作だったが、今回は一部のみ無料とは言え「CoD:MW」が数々の基本プレイ無料タイトルを抑え下剋上を遂げたことは偉業と言えるだろう。 ■Tier2 入れ替わりの激しいTier2のタイトルだが、前回のランキングとの大きな違いと言えば「Apex Legends」がランクインしたことだろう。世界中のあらゆる動画配信サイトでストリーミングをされている本作。ほかのeスポーツタイトルに比べると目立って莫大な賞金が発生するという訳ではないが、その人気の高さも相まって今回堂々の7位ランクインとなった。 そして、もう一つ特筆すべきは「Overwatch」。前回まではしばらくの間Tier3が続いていた本作だが、プロリーグのがランドファイナルでの大規模賞金が再浮上の手助けとなった。是非ともこれで終わらずどこまでも上り詰めてほしい。 ■Tier3 かなり顔ぶれも固まってきたTier3のタイトルだが、「Rainbow Six Siege」の名を見ることになるとは少し前なら想像もつかなかった。原因としては8月にアメリカで開催される予定であった世界大会が感染症の影響で中止になったことが大きく響いている。ここは次回のランキングでは再びTier2に浮上するのではないだろうか。 最後に前回(2020年第2四半期)とのTier比較を掲載しておくので、皆さんも是非今後のTier変動を予想してみてほしい。