「エーペックスレジェンズ」が7ヶ月連続でライブ配信視聴ランキング1位を獲得しており、2位との差も大きく開いた圧倒的な人気であることが判明した。
国内ライブ配信に特化したデータアーカイブサービスを配信するGikenAccessによって公開されたデータは次の通り。
【11月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 このデータGiken Accessから、観測された複数プラットフォームでの75000以上の日本語全チャンネルから集計した、日本語で発信されているゲームカテゴリのライブ配信から、視聴時間順に上位20チャンネルを抜粋したもの。 平たく言うと、ライブ配信の人気ゲームランキング。 1位のAPEXは、2位のマインクラフトと比べると2倍近くの時間視聴されており、視聴時間数、ライブ配信時間数ともに他のタイトルを圧倒する数値をたたき出している。この現象は2020年5月から続いており、日本国内では圧倒的な人気タイトルということは疑いようのない真実だろう。 この様子を見ているとこの先半年間は同じような状況になることが予想されるが、このタイトルを超える作品はいつ現れるのだろうか。そして、そのタイトルはどんなジャンルになるのだろうか。過去6ヶ月分のデータから筆者なりに考えてみることにした。 【10月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 【9月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 【8月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 【7月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 【6月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 【5月 ライブ配信視聴ランキングTOP20】 こうして並べてみてみると、なぜここまで人気なのかが余計に分からなくなってしまった。 まず、2位は集まれどうぶつの森やパワプロなどの旬なタイトルで、旬なタイトルが無い時はマインクラフトが自力の高さであがってくるという感じだ。では、傾向的にはAPEXのようにバトロワ系が人気なのかと思って見てみたのだが、だいたい5位以降にフォートナイトがあるぐらいで、目立って上位がバトロワ一色という感じでもない。 そうなると、ただ単純に7ヶ月間人気があって旬が続いているということになる。 ではどうやってAPEXがここまでの人気タイトルになっていったのか。 ゲーム自体が無料で誰でも遊びやすいということや、クロスプレイ対応なので多くのユーザーを確保することができるということも、もちろんこの人気の大きな理由の1つだとは思うが、同じように無料でクロスプレイができるタイトルはいくつか存在する。
そこで筆者は、ライブ配信視聴ランキングにおいて不動の1位を獲得し続けているのは、日本のVtuber人気が大きく作用しているのだろうと勝手に結論付けた。
Vtuber大国日本では、多くのVtuberがゲーム実況をしているが、みんな見てもらうために人気のあるゲームに手を出す。それがたまたまAPEXだったというだけの話なのではないだろうか。 基本プレイ無料で、多くのプラットフォームで遊ぶことができてプレイのハードルが低いこと、ゲームの世界観がポップで万人受けするようなデザインだったこと、シューターというゲームの性質上、他人のプレイを見て勉強や応援したくなるということなどいくつもの好条件を、Vtuber群雄割拠のこの時代にたまたま満たしていたのがAPEXなのだ。 つまりこの先、APEXの視聴ランキングを超えるには、Vtuberや実況者などインフルエンサーの心をつかむ、万人受けする無料タイトルを生み出す方法があるということだ。
ということは、もうしばらくAPEX覇権時代は続きそう!!である。