マイナスイメージが一転!“ゲーム×教育”注目のワケ

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 教育上マイナスイメージをもたれがちなゲームですが・・・。学校からの予約でいっぱいの「ゲームで学ぶ」施設に、学校でのeスポーツ大会。いま教育現場での活用が注目されています。

国山ハセン キャスター:
「REDEEという施設にやってきました。『ゲームを学ぶ ゲームで学ぶ』、いったいどんな体験ができるのでしょうか」

大阪にある「ゲームと教育」をテーマにした日本最大級の民間施設「REDEE」。最新のデジタル技術を学び、広い知識やスキルを獲得するための施設です。
臨場感溢れるスキーのVR体験に、ドローンの操縦。
学校からの注目度は高く、校外学習や修学旅行などの予約は来年3月までほぼ埋まっているといいます。なぜ、教育にゲームを使うのでしょうか?

REDEE 古川速人マネージャー:
「一般的にゲームというのは教育とかけ離れているようなことを皆さんは言われるが、実際はそうではなくてゲームを題材にいろんなことを勉強出来る」

ゲームで学ぶこの施設の大きな特徴がプログラミングの授業です。まずは、タブレットの指示に従い、レゴブロックでロボットを作っていきます。

国山キャスター:
「ちゃんとモーターも付いているので、のちに動くものと思われます」

ロボットが完成したら、次はプログラミング。アイコンを並べることで、動きや効果音などを決定します。この動きには個性が表れ創造性がはぐくまれるといいます。

修学旅行で訪れたのは工業高校の生徒で、普段から本格的なプログラミングを学んでいますが、新たな発見があったといいます。

修学旅行で訪れた高校生:
「遠いものだと感じていたプログラムが実は近いものだったと知れて、思った通りに作れて楽しかったです」
「プログラミングって聞くと難しいイメージが結構強いんですけど、こうやって直感的にレゴとかを使ってできると小さい子でもやりやすいのかなと思いました」

教師も生徒の新たな一面に期待します。

長野県駒ヶ根工業高校 高田直人 教諭:
「授業ではどちらかというと私たちは『こういうものを作れ』とか指示を出して物を作っていくんですけど、ここは創造性を鍛えられる部分があって普段授業で出てこなかった才能みたいなものが見えてくる機会がある」

ゲームを教育に取り入れる試みはほかにもあります。

国山ハセン キャスター:
「こちらのメインアリーナではeスポーツの大会が行われています」

ゲームを使った競技、いわゆるeスポーツ。意外な目的で活用する中学校があります。

大阪市立新巽中学校。大学生や留学生との交流イベントが行われました。なかでも最も盛り上がりを見せたのが、団体戦によるeスポーツ大会です。
「脱獄ごっこ」というゲームは、5対5に分かれて対戦し相手の本拠地を破壊したら勝ち。協力プレイがカギになります。

なぜ教育現場で対戦ゲームなのか?その答えとなる場面がありました。

中学生とベトナムから来た留学生。初めて出会った2人ですが・・・

大会に参加した中学生:
「ちょっと戸惑っていたので試合の時も声を掛け合って『こっちこっち』みたいな感じで話してて仲良くなったので」
ベトナムから来た留学生:
「友達から日本語を教えてもらいました。うれしいです」

ゲームがきっかけで友達になったといいます。ゲームは国籍や年齢を超えた「コミュニケーションツール」でもあるのです。

大会に参加した中学生:
「想像以上に色々な協力、つながりができたので自分でもびっくりしています」

教育上マイナスイメージを持たれがちなゲームですが、イベントを企画した山本先生は「ゲームは人生を豊かにする」と話します。

大阪市立新巽中学校 山本昌平教諭:
「言葉だって使い方を間違えてしまうと人を傷つけてしまうツールにもなり得てしまう、ゲームそのものが悪いものでもなんでもなく、ゲームだって使い方向き合い方によっては人生を豊かにする」

教育とゲームの新たな試みが始まっています。(22日23:53)

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